地下鉄姪浜駅より徒歩4分の耳鼻咽喉科・アレルギー科

矢野耳鼻咽喉科

手術・専門治療のご案内

下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術
(鼻粘膜レーザー治療)Laser treatment

現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止しております

このような方にお勧めしています

  • アレルギー性鼻炎、花粉症、肥厚性鼻炎などが適応となります。
  • 薬が効きにくい方、薬が合わない方、薬を減らしたい方、鼻づまりが強い方、妊娠を考えている方、などにお勧めしています。
【画像】下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術(鼻粘膜レーザー治療)

手術について

手術時間

ガーゼによる局所麻酔が20分程度、手術時間は両側で10分程度です。

実施可能年齢

我慢できるお子さんは、5歳くらいから施術可能です。

治療について

  • 下甲介粘膜にレーザーを照射することにより、粘膜下の組織を減量させる治療法です。
  • 症状(鼻づまり・鼻漏・くしゃみ)の改善、薬の減量を目的に行います。
  • 治療後、数日から1週間は一時的に鼻炎症状が悪化しますが、その後、過敏性の減った新しい粘膜が再生してきます。
  • 外来で施行可能です。

下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術の効果について

  • 効果の出方は重症度や個人差によりますが、約75%の方に有効と言われています。
  • 鼻閉に対する効果が最も期待できます。
  • 効果が2年以上持続する方もあれば、効果がでない方もおられ(約25%)、レーザーに対する粘膜の反応は個人差が大きいと言われています。

レーザー治療は予約制です

当院では、診察にてレーザー治療の適応があるかの判断を行った後、レーザー治療施行日を完全予約制で決めております。

花粉症の方は施行する時期に注意してください

花粉飛散期(2月~4月)のレーザー治療は、症状がさらに悪化する可能性があるため行っておりません。花粉飛散前にご相談ください。
花粉症がない方はいつの時期でも施行可能です。

中耳炎の治療Treatment of the eardrum

鼓膜切開刀による鼓膜切開

通常の鼓膜切開法で、切開孔が数日で閉鎖し、再発することがしばしばあります。

【画像】鼓膜切開刀による鼓膜切開

レーザーによる鼓膜開窓

  • レーザーを使用して、鼓膜に円形の小さな穴を一瞬にして作成することができます。
  • 切開孔のサイズは自由に設定可能で、中耳炎の状態により決定します。
  • 1〜3週間切開孔が維持でき、治癒率が高くなります。

鼓膜チューブ留置術(短期用チューブ・長期用チューブ)

  • 非常に良い治療法ですが、鼓膜に穿孔が残ることがあります。
  • 中耳粘膜の改善を目的に、短期用チューブで1~3ヶ月程度、長期用チューブで1~2年程度、チューブ留置を行います。
【画像】鼓膜チューブ留置術(短期用チューブ・長期用チューブ)

鼓膜穿孔閉鎖術

従来の手術法では、耳後部皮膚を切開して、皮下組織を採取し、組織接着剤を使用して鼓膜穿孔部に貼り付けます。
この方法は、皮膚切開も組織接着剤も不要で、鼓膜用レーザーと人工皮膚材を用いて短時間に行える、低侵襲の方法です。

手術の流れ

  1. 麻酔液を浸した綿球を穿孔周囲の鼓膜面に10分程度置きます。
  2. 鼓膜用レーザーにて、鼓膜穿孔縁を処理(新鮮化)します。
  3. 人工皮膚材で穿孔部を塞いで終了です。

適応は?

外傷性鼓膜穿孔、慢性穿孔性中耳炎、鼓膜換気チューブ脱落後の鼓膜穿孔残存など。

  • 慢性中耳炎では、耳漏が少なくとも3ヶ月は見られないことが必要です。
  • 鼓膜の石灰化が強い例や鼓膜穿孔の位置・大きさによっては、手術が困難なことがあります。
  • 鼓膜が菲薄化している症例では、かえって穿孔が拡大することもあります。
  • パッチテストで聴力の改善がない場合は、鼓室形成術を考慮します。

Bスポット療法
(EAT:上咽頭擦過療法)Epipharyngeal Abrasive Therapy

現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止しております

Bスポット療法とは?

上咽頭は、鼻の奥にあり呼吸をするたびに空気に触れる場所で、常に外部からの細菌やウイルスに暴露されており炎症を起こしやすい場所です。
上咽頭に炎症が起こると、鼻やのどの症状を中心として、身体のさまざまな不調となってあらわれることが報告されています。Bスポット療法は、上咽頭擦過療法(EAT)ともいわれ、上咽頭をこすって刺激する治療法です。

【画像】Bスポット療法

Bスポット療法は、以下の症状に有効です。

  • 鼻水がのどに流れる(後鼻漏)
  • 鼻やのどの奥の乾燥感
  • 鼻声が治らない
  • 鼻とのどの間の違和感
  • 頭の重たい感じ 等

治療の方法

  • 上咽頭の状態を、ファイバーにて確認します。
  • 炎症が確認された場合、塩化亜鉛をつけた綿棒や捲綿子(曲がった綿棒)で、鼻やのどから上咽頭をこすります。
治療上の注意点
  • Bスポット療法は、大変痛みを感じやすい治療となります。痛みが強い方は数時間ときには半日程度持続することもあります。
    ただし、痛みが強いほど効果が高いと言われており(炎症が強いほど治療時の痛みが強い)、治療を継続していくことで痛みはなくなっていきます。
  • 薬による刺激で、治療後数時間鼻水や痰が出たり、唾液に血液が混じることがありますが徐々におさまります。
  • 治療後は、すぐに飲食可能です。
  • 当院では、20歳以上の方を対象に行っております。